今年も昨年同様、猛暑が続いています。
「いや〜今日も暑いですね!」
我々、営業は商談先で、ついそんな挨拶をしてしまいがちです。
ところがこのひと言、意外にも
「そうですか?ずっと社内なのであまり分からなくて…」
と返されて戸惑ったことはないでしょうか?
実はここに、夏の営業で成果を出せるかどうかの分かれ目があります。
暑さは“関係ない”。それが顧客の本音
炎天下を移動して汗だくの営業が到着する。
そんな光景、あなたの立場が逆ならどう感じますか?
「わざわざ来てくれてありがたい」と感じる人もいるかもしれません。
一方で、汗を拭いながら名刺を差し出されたら、
「暑苦しそう…大丈夫かな?」と不安になることもあるでしょう。
つまり、厳しい話ですが暑さは営業側の事情であって、顧客には関係がないのです。
成績上位者が“やっている”ちょっとした工夫
では、どうすれば良いのでしょうか。
答えはシンプル。
他の季節より10~15分早めに出発することです。
現地に早めに着いたら、トイレやコンビニで身だしなみを整え、
汗を落ち着かせてから涼しい顔で商談に臨む――
たったこれだけで、顧客の印象は大きく変わります。
「いや〜暑かったでしょう。わざわざ、すみませんね。」という顧客の気遣いに、
いつも通りの涼しい顔で
「いえいえ、10分前に着いたので、少し涼んでました。」と答えれば、
顧客は、商談に対して準備のいい人だな、
準備万端で信頼できるなという印象を持ってくれます。
これは単なるマナーの話ではありません。
自分自身のパフォーマンス維持のためでもあります。
汗が気になる、暑くて集中できない、そんな状態では
ベストの提案ができる訳がないのですから。
商談成功率は「+10分」で変えられる
どれだけ準備をしても、肝心の商談で集中できなければ意味がありません。
「暑さをどう見せないか」は、夏の営業において立派なスキルのひとつ。
夏は誰にとっても過酷な季節です。
だからこそ、“見せない努力”が、プロとしての信頼に変わるのです。
まとめ
- 得意先は、あなたの“暑さ”に共感しない
- 夏は10~15分早く動くのが基本
- 汗だく営業より、涼しい顔の営業が信頼を得る
- 自分の集中力を高めるのも営業力の一部
「暑苦しさを商談に持ち込まない」
それだけで、あなたの提案はもっと伝わります。
この夏は、“汗を感じさせない営業” を武器に、パフォーマンスを落とさず成果をつかみましょう!
株式会社営業改善
代表取締役
黒田昭彦