大人の夏休みも、子どもの夏休みも、「時間割」がなければ進まない

お盆休みや夏休みを前にすると、「せっかく時間があるのだから、普段できないことに取り組もう」と考える人も多いのではないでしょうか。

例えば、大人なら、

・資格の勉強をする
・本を読む
・運動を始める
・部屋を片づける
・今後の仕事や生活について考える

子どもなら、

・夏休みの宿題を進める
・読書感想文を書く
・自由研究に取り組む

受験生なら、
・苦手な教科や弱点対策をおこなう

などです。

ところが、夏休みが終わる頃になると、「思っていたほど進まなかった」ならまだいい方で、「まったく進まなかった」ということも少なくありません。

それは、意志が弱いからでも、やる気がなかったからでもありません。

多くの場合、「目標」や「やることリスト」はあっても、それを実行する具体的な日時が決まっていないからです。

「夏休み中にやる」だけでは、予定になっていない

「お盆休みに本を読む」
「夏休み中に宿題を終わらせる」

これだけでは、まだ目標や希望の段階です。

いつ実施するかが決まっていないため、実際には、その日の気分や目の前の用事に左右されます。

「今日は疲れているから、明日にしよう」
「まだ夏休みは残っているから大丈夫」
「先に別の用事を済ませよう」

このように先送りしているうちに、休みの終盤になってしまいます。

学校に例えると、「自習で進めてください」と言われている状態です。

何を勉強するかは分かっていても、具体的な時間が決まっていないと、なかなか始められません。

一方、学校の時間割には、

「月曜日の1時間目は国語」
「火曜日の2時間目は算数」

と、実施する日時があらかじめ決められています。

そのため、毎回「今から国語をするべきか」と考えたり、強い意志で自分を動かしたりしなくても、授業が始まれば、勉強を進められます。

大人も子どもも夏休みの「時間割」を作る

大人の自己実現も、子どもの勉強と同じです。

目標を立てるだけでなく、カレンダーに具体的な日時を入れる必要があります。

例えば、「お盆休みに本を1冊読む」ではなく、

・8月12日 9:00~9:30 第1章を読む
・8月13日 9:00~9:30 第2章を読む
・8月14日 16:00~16:15 重要な部分を整理する

と予定にします。

子どもの宿題であれば、

・8月5日 10:00~10:15 自由研究のテーマを3つ考える
・8月6日 10:00~10:30 必要な材料を調べる
・8月7日 14:00~14:30 実験を始める

というように、具体的な行動まで分けておきます。

ポイントは、最初から長い時間を確保しようとしないことです。

「自由研究を完成させる」では負担が大きく感じられますが、「テーマを15分だけ考える」なら、行動への障壁は低くなります。

予定に入れると、モチベーションへの依存が減る

やることを具体的な日時に入れる効果は、忘れないことだけではありません。

「いつやろうか」
「今から始めるべきか」
「今日は気分が乗らない」

と、その都度判断する必要が少なくなります。

予定の時間になったら、決めていた行動を始める。

この仕組みをつくることで、強い意志や高いモチベーションだけに頼らず、行動を始めやすくなります。

ただし、夏休みの予定を隙間なく埋める必要はありません。急な外出や家族との時間に対応できるよう、何も入れない余白も残しておきます。

大切なのは、休みのすべてを管理することではなく、本当に実現したいことのために時間を確保することです。

この夏は「やることリスト」を「時間割」に変える

今年のお盆休み、夏休みに取り組みたいことを一つ選んでみてください。

そして、「休み中にやる」で終わらせず、

・いつ
・何時から
・何分間
・どこまで進めるか

を決め、カレンダーに入れてみましょう。

目標や、やることリストを作るだけでは、行動は始まりません。

大人の自己実現にも、子どもの夏休みの勉強にも必要なのは、「夏休みの時間割」です。

「夏休みを有意義な時間にしたい」「子どもの受験勉強の進捗が不安」「子どもの夏休みの宿題が進んでいない」という方には、やることの整理だけでなく、やることを「スケジュール(具体的な日時)」に入れることを強くおすすめします。

著書『15分スケジュール すぐに成果を出す人の時間術』では、やるべきことを15分単位に分け、具体的な予定として実行する方法を紹介しています。

この夏、「やろうと思っていた」で終わらせたくないことがある方、子どもの勉強をやる気に頼らず進められたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

株式会社営業改善
代表取締役
黒田昭彦

書籍のご案内

『15分スケジュール すぐに成果を出す人の時間術』

黒田昭彦 著/明日香出版社
2026年3月発売/税込1,760円/256ページ

1日を15分単位で捉え、
予定を見える化し、やるべきことを整理しながら、
成果と時短を両立するための考え方と実践法をまとめた1冊です。
「頑張っているのに仕事が終わらない」
「残業を減らしたいのに、予定が崩れる」
「夏休みを有意義な時間にしたい」
という方に、ぜひ手に取っていただきたい内容です。

関連記事

  1. 仕事のストレスを減らす「時間見積り」の考え方

  2. 時短は「モチベーション」より「見える化」から始めよう

  3. 〆切に追われる人と仕事が早い人の違い

  4. 本来取り組むべき仕事に十分な時間を取る方法

  5. 残業の正体は「仕事量」ではない。“自分が使える時間”を知れば、毎日は変…

  6. 余白があれば、予定は崩れにくい