小さな仕事は断るべきか? ― 数字を上げる営業は“選び方”が違う

こんにちは。
連日の猛暑、皆さまお元気にお過ごしでしょうか?
私は暑さにやられがちなのですが、最近はすだちジュースの炭酸割りにハマっています。クエン酸の力か、少しバテにくくなったような…(気がしてます)。

さて今回は、「営業は仕事を選ぶべきか?」という、テーマについてお話ししたいと思います。


小さな仕事、儲からない仕事…やるべき?

営業現場でよく聞く悩みの一つがこれです。

「この仕事、小さすぎて手間だけかかるな」
「あまり利益にならないけど、やるべき?」

効率を考えれば、「やらない」という選択肢も当然出てきます。
一方で、そういった仕事から大きな仕事や長期的な信頼関係につながったという話も、これもよくあることです。

では、本当に数字を上げる営業はどうしているのでしょうか?


数字を上げる営業も、仕事を選んでいる

結論から言えば、数字を上げる営業は間違いなく仕事を選んでいます
しかし、ここでの「選ぶ」という意味が、一般的な感覚とは少し違います。

「これは儲からないからやらない」
「面倒そうだから断る」

こうした“直感的な選別”ではなく、すべての仕事に対して冷静なシミュレーションを行っています。

たとえば、

  • この仕事は誰からの依頼なのか?
  • この対応が今後どんな案件につながる可能性があるか?
  • やることでどんなリスク、どんなメリットがあるか?

といったことを頭の中で瞬時に判断しているのです。


小さな仕事も「戦略的に」引き受ける

数字を上げている営業が、儲からない仕事を全て断っているかというと…そんなことはありません。

むしろ、

  • キーマンからの依頼
  • 継続案件の入口になるかもしれない仕事
  • 恩義のある人からの依頼
  • 将来的な提携や紹介につながる案件

こうした要素を俯瞰的に見て、必要と判断すれば、たとえ利益が薄くても喜んで引き受けているのです。

また、お金にならない“お手伝い”のような仕事でも、同じ判断軸です。
未来に何が起こり得るかを見据えている。そこがプロの営業としての大きな差なのです。


判断基準は「未来の可能性」

数字を上げる営業は、目の前の利益だけで動いていません
たとえ小さな仕事であっても、

という視点で判断しています。

逆に言えば、未来に繋がる兆しがないと判断すれば、儲かる話でも手を出さないケースもあります。
こうした“冷静な選別”が、結果として時間と労力を無駄にせず、高効率な営業成果につながっているのです。


まとめ:仕事を断るかどうかではなく、“選び方”がカギ

我々も、小さな仕事・儲からない仕事に直面したとき、「やるか、やらないか」で悩むことがあります。

でも本当は、 「この仕事は、自分の目指す仕事につながっていくか?」 という
未来視点の問いかけが必要なのだと思います。

儲からない仕事でも未来があるならやる
儲かる仕事でも未来がないなら断る

この判断基準があるだけで、いらない仕事に振り回されることも、チャンスを逃すことも減るはずです。


暑さに負けず、今日も未来につながる一手を見つけていきましょう!

株式会社営業改善
代表取締役
黒田昭彦


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