中小企業でも「働き方改革法」が2020年4月から適用されます。今回は、「働き方改革」成功への一つの参考としてGoogleが推奨する「心理的安全性」とそれを、社内文化にして実現する為のチームミーティングに関してお伝えして行きたいと思います。
■「働き方改革」に通じる「心理的安全性」とは?
心理的安全性とは、「不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態」の事を指します。
これは、Google社が、“チームのパフォーマンス向上のためには、心理的安全性を高める必要がある”と発表してから多くの企業がその手法を取り入れている生産性アップの手法です。
社員の一人ひとりが恐怖や不安を感じず、安心して発言や行動できる状態が、チーム力を高めるために最も重要な要素という話です。
社員がリスクのある行動をとっても、この会社であれば大丈夫と思えば、弱い部分もさらけ出せるし、ミスをしても非難されないならミスを恐れず積極的な行動が取れるという訳です。
例えば、社員の能動的な動きを作る為には、業務のやり方を学び現状メンバーがつかえている事項を取り除くことなども必要ですが、メンバーがより積極的に行動する為には、行動しても大丈夫である という「心理的安全性」を作ることがより重要になります。
「心理的安全性」が高いチームは、離職率が低く、収益性が高いのです。
実際、私にも経験がありますが、結束力が高いチームは強いですし、そういうチームは相互信頼性があり何でも相談できる環境が整っています。
■「心理的安全性」はどうすれば築けるのか?
では、社員が安心して発言や行動できる状態を作り、能動的な動きが実現する「心理的安全性」はどうすれば築けるのでしょうか?
それは、人がどういう時に安心かを考えると分かりやすいと思います。
知らない場所で、知らない人に囲まれて仕事をしてくださいと言われれば、誰だって不安になるかと思います。
逆に、知っている場所で何でも相談、話が出来る人たちに囲まれていれば、誰でも安心感を持つのではないでしょうか?
つまり、コミュニケーションをよく取って、お互いの相互理解が進んでいれば「心理的安全性」は実現するという事です。
会社と社員のコミュニケーションは、
・会社側の管理職、マネージャーから社員への定期的な声掛けや面談。
・チームミーティングでの相互理解の推進
・誕生日会、ランチミーティングなどの懇親会
・「いいねカード」による評価、感謝の事例共有
など色々な手法がありますが、
私のお薦めは チームミーティングでのチームビルディングによる「心理的安全性」の実現です。
■「心理的安全性」を作るチームビルディングの実践方法
チームビルディングの実践方法は、チームミーティングを重ねる事による相互理解の深耕だと思います。
特にチームミーティングの運営方法と議題は重要で、そこさえ間違わなければ後は、割合スムーズに運びます。
但し、今日明日に効果が出るものではなく積み重ねですので3ヶ月は辛抱が必要ですが・・
逆に週に1回、3ヶ月ほど継続するとチームメンバーの中で会話、雑談、コミュニケーションが増えている事に気がつくかと思います。
雑談?業務中のおしゃべりは・・は少し古いのです。雑談が人間関係を円滑にしている事実を軽視するのはよくありません。なぜなら、人間関係の良くない組織で業績が上がる事はないのですから。
そこで、「働き方改革」成功のポイントを3つにまとめると・・
一つ目は、ゴール。あるべき姿を決める。
二つ目は、定期的なチームミーティングでのコミュニケーション(相互理解)を積み重ねる。
チームミーティングでは、話し合うお題、ミーティングのルール(運営の仕方)、参加者の役割分担の3つが重要になります。
三つ目は継続する事です。途中でやめては空気感を作ることは出来ません。
経営者の方は、「働き方改革法」を通じて、組織改革や理想的な企業文化を育成し、従業員満足を高めて企業価値を高めることが出来ればどんなに良いかというお気持ちもあるかと思います。
それらは「心理的安全性」を高める事が第一歩になると思います。
御社でも「心理的安全性」を高めるチームミーティングを実践して社員が能動的に行動する企業文化を創って行きませんか?
「営業改善」代表:黒田昭彦
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